FC2ブログ

レポート作成にあたっての全般的な注意事項②

目次へ

レポート作成にあたっての全般的な注意事項②

【ステップⅡ】より論文らしいレポート作成のために

ここでは、レポートを書く際に、レポート全体を通して注意しておきたいことを解説します。
特に、1~2度レポートを作成し、徐々に慣れてきた段階でより意識して欲しい点をまとめます。


1. 誰に読んでもらうつもりで書くべきか:読み手の想定
2. 同じ意味の用語はレポート内で統一する
3. 分かりやすい文章、表現を心がけること
4. 誤字・脱字はチェック。特に変換ミスはなくそうう



1. 誰に読んでもらうつもりで書くべきか:読み手の想定

 文章を書く時の一つの方法に、読者を想定することが挙げられる。読者を想定することによって、表現の仕方や言葉の選び方など判断の基準にもなる。心理学実験レポートを各上でも、読者を想定することは重要である。

 では、心理学実験レポートの場合、誰を想定するべきか?

 通常、実験レポートの場合、担当の教員以外が目にすることはありえない。TA(補助の大学院生など)がついている実習の場合はTAの大学院生が目にするケースも考えられるが、これは教員サイドとここでは判断する。
 では、大学の教員を想定すれば良いか? 答えは否である。

 心理学の実験レポートは、その書き方のルールとして心理学の学術論文の書き方が元にある。すると、心理学の学術論文において想定される読者が、心理学実験レポートでも想定されるべきである。

 学術論文は最新の研究結果が報告されているものであるが、大学の教員などの研究者のみが読むとは限らない。卒業論文に取りかかっている大学生は、自分の研究テーマに関係する論文を数多く読むことになるだろう。あるいは、ゼミ内の発表や論文購読に関する授業の中で、特定のテーマの論文を読んだり、その要約をまとめたりすることも大学生であれば充分に考えられる。つまり、少なくとも、心理学を専門的に学ぼうとしている学部学生であれば、心理学の学術論文を読む機会は想定内である。

 このことから、心理学の実験レポートを書く際にも、心理学を勉強している学部の2~3年生あたりを想定するのを推奨する。4年生という意見も考えられるが、もう少し下の学年からでも十分と考える。

 実験演習を受講している学生としては、そのテーマの実験課題をまだ受講していない友達にも分かるように、と考える丁度良いだろう。


2. 同じ意味の用語はレポート内で統一する

 同ことを意味しているのに、複数の用語が使われていると、当然読み手にとっては大変わかりにくいレポートになる。
 具体的な例としては、ミューラー・リヤー錯視の実験であれば、錯視図形の斜線部分の名称などが最たるものであろう。ある時は斜線と呼び、同じレポート内の別の個所では鋏辺や矢羽と表現する。このような呼び方が混在していると、それだけ混乱することになる。これは、レポート作成時には避けなければならない。
 他にも、実験内容に即して○○群××群と言いつつ、別の個所では統制群と実験群と言う。このようなケースも気を付けるべきである。
 必ず、1つの意味は1つの用語で統一すること。


3. 分かりやすい文章、表現を心がけること

 学術論文であるという意識から、堅苦しい表現や小難しい文章を意識しがちになるケースが良くある。ここで勘違いしないほしいことは、科学的な学術論文というものは、決して難解なものではないということである。むしろ、表現は平易で分かりやすく書かれているものほど良い論文と言える。
 学術論文が難しいのは、その専門性に原因があり、どうしても専門的な用語が多くなってしまう。そのため、専門用語を理解していないと論文そのものの内容が理解できなくなってしまうので、結果として論文の総体としては難解なものになってしまう。しかし、表現そのものは実は簡単なものであると思ってほしい。
 実験レポートは詩や小説などのように自分を表現する場ではない。つまり、単純でわかりやすい表現の繰り返しがむしろ求められると言える。文章を書く時は、表現の仕方は難しく考えなくてよいという心構えで取り組んでもらいたい。


4. 誤字・脱字はチェック。特に変換ミスはなくそう

 誤字・脱字は、当然レポートにおいてマイナス評価のポイントになる。
 1つ1つは大きな減点にはならないだろうが、数が多い場合は結果的に馬鹿にならないケースもあるし、内容のキーワードにあたる重要な単語のミスは、印象がかなり悪くなる。

 また、誤字・脱字、変換ミスは、レポートを作成しているPC上では気付きにくい。
 印刷した後に、必ず誤字・脱字のチェックをし、紙がもったいないなどとは言わずに、修正したものを印刷し提出するように。

 特に、ワープロで文章を作成していると、変換ミスはある程度つきものである。
 よくあるミスは、ワープロ上で変換機能などを利用して、修正すると良いだろう。

<良く見かける変換ミス>
  ○ 実験群  × 実験郡 × 実験軍
  ○ t検定  × T検定
  ○ 自律訓練法  × 自立訓練法
  


スポンサーサイト



Date: 2017.11.02 Category: 全般  Comments (0) 

この記事へのコメント:


管理人のみ通知 :

プロフィール

Author:ALJDN
専門は実験系心理学。
複数の大学で心理学実験の演習を担当。

初めてレポートを書く時はステップⅠを、1~2度経験してレポート作成の基礎が習得されてきたらステップⅡを確認することをお勧めします。

広く拡散して頂けると幸いです。

更に解説して欲しいポイントなど、ご要望があればお願いします。追加解説していく予定です。

その他、ご意見やご要望、あるいは実際のレポートにおける様々な実例など、ブログの充実に役立つ情報をお待ちしております。

カテゴリ
訪問者数
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる