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目的の書き方①

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目的の書き方①

【ステップⅠ】最初に意識すべきこと

今回は、目的の書き方を解説します。
授業で実施される実験も、目的を持って実施されます。
目的の章では、その実験の目的を明確化する必要があります。
レポートの書き方の習得の初期段階においては、特に以下の2点を注意して下さい。


1. 実験の目的と授業の目的は異なる:書くのは実験の目的のみ
2. 実験の目的は、結果や考察にも通じる


1. 実験の目的と授業の目的は異なる:書くのは実験の目的のみ
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Date: 2019.02.28 Category: 目的   

目的の書き方②

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目的の書き方②

【ステップⅡ】実験の背景や研究史の書き方

今回は、目的の書き方を解説します。
ステップⅠでは、実験の目的を明確化することの重要性を述べました。
しかし、学術論文では、実験目的だけを端的に説明することはありません。何故そのような目的の実験が必要なのかを説明するため、過去の研究の背景から、当該実験の必要性を説明します。
すると、実験レポートでも、より論文らしいレポートを目指すには、実験目的だけの記述では不十分だと言えます。
実験演習で実施する実験の場合、通常心理学で典型的に行われてきた代表的な実験を実施するため、当該実験の必要性を説明するというのはいささか難しいかもしれません。
そこで、対象となる現象の説明や、過去の知見の説明をし、その流れで実際に行う実験の目的を説明するという流れを作ることよって、論文らしいレポートに仕上がります。
今回は、そのような実験レポートにおける研究の背景の書き方を解説します。


1. 書くべき内容の解説
2. 書くべき内容の具体例


1. 書くべき内容の解説

 以下では目的で書くべき内容を解説する。
 意識するべき点としては、抽象度の高い話から、低い話へと絞り込むイメージを持つこと。広い話から狭い話へと言い換えても良い。
 研究の背景を書く前に、いきなり実験目的を書くレポートが見られるが、実験目的は、目的の章の中では、最後の段落に来ると考えておくと良い。

a) 書くべき内容とその順番
・1例として、以下の4つの内容を、以下の順番で書くことを挙げる。
内容毎に段落を変えるように。

①取り扱う現象の説明
・最初に、取り扱う現象の説明をする。
・読者として大学生を対象と想定するなら、いきなりストループ効果とか幾何学的錯視などの専門的な用語を使っても、意味が通じるとは限らない。そこで、最初にそれらの用語の解説をすると良い。

②過去の知見や先行研究の説明:現象のモデルや理論など
・取り扱う現象について、どのようなことが分かっているのかや、どのような仕組みで生じるのか、どのようなモデルで説明されるのか、などを説明する。

③先行研究と実験目的とをつなぐ点:モデルや理論、過去の知見の詳細
・特に、実験の目的に直接的につながる点や、考察で取り扱う内容に関連する点を取り上げて説明する。
・②と③は、内容によっては分けずに1つとして扱っても良い。

④実験の目的と仮説
・実際に行う実験の目的と、可能ならば予測される結果として仮説を説明する。


2. 書くべき内容の具体例

<書く内容の例①:ストループ効果の実験>
・目的は、ストループ効果の確認とする。

①ストループ効果とはどのような現象か?
②ストループ効果は、なぜ生じるかの説明。文字の処理と色の処理の、処理速度や自動化について。
③モデルから説明される様々な現象の説明。日本語の場合は、漢字と仮名の違いや、年齢による違いなど。
④実験の目的。ストループ効果の確認と、予測される結果について。


<書く内容の例②:ミューラー・リヤー錯視の実験>
目的は、斜線長と錯視量の関係性の確認とする。

①ミューラー・リヤー錯視とはどのようなものか? 特に、斜線の長さや角度、内向図形と外向図形、錯視量の定義など、以降のレポート内で使用される専門用語の解説を行う。
②ミューラー・リヤー錯視に影響を与える要因の解説。
③ミューラー・リヤー錯視における、斜線長と錯視量の関係性についての過去の知見。
④実験の目的と予測される結果について。


Date: 2017.11.02 Category: 目的  Comments (0) 
プロフィール

Author:ALJDN
専門は実験系心理学。
複数の大学で心理学実験の演習を担当。

初めてレポートを書く時はステップⅠを、1~2度経験してレポート作成の基礎が習得されてきたらステップⅡを確認することをお勧めします。

広く拡散して頂けると幸いです。

更に解説して欲しいポイントなど、ご要望があればお願いします。追加解説していく予定です。

その他、ご意見やご要望、あるいは実際のレポートにおける様々な実例など、ブログの充実に役立つ情報をお待ちしております。

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